彼がキャンプであまり打てなくて、オープン戦でもよくなっくて、まわりから「やっぱりプロでは無理か」なんて言われ出したころ、何かの機会で清原君に会ったんだ。そのとき、「昔のフォームがいいよ、あの甲子園のフォームでやるべきだよ」と言ってやったことがある。高校時代のフォームは、ある意味では完成されているとも言えるからね。それくらい素晴らしいフォームをしている。
彼のバッティングをはじめて見たとき(一昨年の甲子園大会)、「うーん、すごい、大したもんだ!」と思った。感心したというより、驚いたね。よくホームランを打つというか、高校生離れしているとかいうことは聞いていたけど、そんなことよりも、あの熱狂している甲子園のバッターボックスの中で、自分の型どおりのスイングができるってことの驚きのほうが強かったね。これまでの高校生にはいなかったと思う。センターから右中間に大きな当たりが飛ぶっていうことは、スイングに無理がないっていうことだし、ボールをよく引きつけて打ってるっていうことだから、
あのときのままで間違いないんじゃないかな。
あんまり褒めちゃっても困るんだけど、もし彼が今のフォームを変えないでやっていけば、二、三年後にはホームラン王取るんじゃないの。それもひょっとすると50本の大台にいくんじゃないかと思うよ。その可能性は大いにある。まあバッターの最終目標は三冠王とか4割だとか、人によっていろいろあると思うけど、彼の場合は、やはりホームラン王のタイトルを狙い続けるべきだと思う。打率とかその他のことは、もっともっと年をとってから考えればいいことで、若さがあってまだまだ飛距離の出るうちはホームランを狙うべきだと思うね。とにかくぼくよりも数段上のモノを持っていると思う。特にぼくの19歳当時と比較したら、もう問題にならない。天と地ほどの違いがあるね。もちろん、彼が天でぼくが地だよ。彼はもうスターだけど、ぼくはまだそのころ野球らしい野球はやっていなかったんだから。遊ぶほうじゃ負けなかったと思うけどね(笑)。
川崎球場でぼくの目の前で打ったホームランも印象的だったね。なんでもないようなフライを二つポロリとやった後の同点ホームランだったけど、並みの新人ならエラーを二つもやればたいがいガックリして気落ちするところなのに、それも9回のどたん場に来て打っちゃうんだから、やはり大物ですよ。エラーした後だって全然悪びれないし、“アレッ、誰かエラーしたの?”って感じで、まるで人ごとみたい。天性の明るさみたいなものがあるんじゃないの。あれなんかじゃ……ちょっとついていけないね。無責任の明るさというか、すごく気楽に構えている。
だから反対に、ピンチにおちいったときが問題だと思う。たとえば、ぼくたちの時代はレギュラーの座を取るのにまさに奪うという感じだったけど、彼の場合はそうじゃない。与えられてそれにうまく乗っかってレギュラーを取った、ということでしょ。強烈なライバルがいてそれを打ち破って奪い取ったというわけじゃないから、何かの壁にぶち当たったときに、甘えが出てこなきゃいいなってのが一番心配だね。誰かにそのドロ沼から引き上げてもらえるっていうことじゃなく、自分自身でどこまでそれにたちむかって耐えていけるか、自分の力で抜け出せるかってことがね……。しかも苦しんで苦しみ抜いてね。
最後に先輩のアドバイスをするとすれば、まず、「自分を見失わない」ということ。それと「自分を大事にしろ」という、この二つだろうね。自分がこうと思ったら、まわりに左右されることなくその方向を突き進むとこだと思う。自分の信念を曲げてはならないということ。もうひとつ、自分自身を愛することだね。自分の時間をたくさん持ち、たとえば体を休ませたり、バットを振ったりする時間を自分でしっかりとるようにする。ちょっとしたことで他人にご馳走になったり、お世話になったりすると、止むに止まれぬ義理付き合いみたいなものがでてきてしまう。これが結構くせものなんだよね。途中で駄目になったり、急にノビが止まったりする選手を見かけるけど、案外そのことが原因になっている場合がある。
あとは、いずれにしろまだ19歳なんだし、自分のまわりはルーキー以外はみんな先輩ばかりなんだから、頭を下げるところは下げなきゃ。極端にいったら会う人会う選手全員におじぎをしときゃいいんじゃない。それで聞くべきところはしっかり聞いて、聞き流すところはサラッと流しちゃう勇気と判断力を持てばいいんじゃないかな。西武じゃちょっとむずかしいかもしれないけどね(笑)。
落合博満(ロッテ・オリオンズ/1986年7月)
>そのうち慣れてきますよ。
>そして高校生の意識から脱皮して、精神的にもプロの厳しさが身についてきたら、体のほうも技術のほうも自然にピッタリくるようになる。
なお
>>7
>>8
これは預言者オッチ
>>8
オッチも32歳なのにしっかりしとるなあ
最後の一言草
その通りやったな
やっぱ落合って神だわ
これはプロボウラー落合博満ですわ
落合ベタボレやな
落合すごいな
悪い方向に行ったけどオッチの言う通りの人生送っとるな
や落凄
完璧な予言でビビるわ
悲しいなぁ
清原の本の中でも肉体改造したあとくらいに食事した時にオッチから注意されたって書いてあったな
「お前ちょっと上半身に筋肉つけすぎじゃないか?」って
「昔のお前はこんな感じだった」って言って箸を扇の様に広げてみて
「今のお前はこう」って言って扇の角度を絞って
要するにフェンス越えりゃHRなんだからというオッチに対し
いやドデカイのが打ちたいんや!っていう清原という感じだった
>>23
>要するにフェンス越えりゃHRなんだからというオッチに対し
ウッズはそれ実行してたな
>>41
なんかその後の文章でも
「たしかにHRの数を増やしたほうがチームのためではある」とか言いながら
「でも観客は俺のデカイHRを見に来てるんだ!」とか妄想爆発させて言い訳してたわ
ファンも飛距離より数を打って欲しかったと思うんですが
>>48
場外10本とスタンドギリギリ35本でどっちがいいんだって話だよなあ
>>48
やっぱりコメントの端々から18,9歳のまま大人になってしまった感がひしひしと感じられるんだよなぁ
>>48
今やからくりも狭い部類やしやし悲しいなあ
何一つ間違ったこと言ってないのはすごいわ
や落神
やっぱ落合って神だわ
>>8
完璧にこれやんけ・・・
悲しいわ
体技はあっても心が駄目やったんやな
清原に信子みたいな嫁がおったらどうなってたんやろ
>>30
嫁は有能やと思うで、清原がどクズよ
ていうか落合って素直に褒めるんだな
>>29
意外といろんなの褒めてないか?ヒラタとか
>>29
落合は自分が良いと思ったものに関しては割と素直に称賛するで
自分が良いと思ってなくて、周囲が良いと思ってるだけのものはヒネたコメント出すこともあるだろうけど
指導力がないだけで見る目はあるんよな
>>31
話聞いとると分析力はすごいと思うわ
和田さん復活させてるから三流を一流にできないだけで一流を超一流にする指導力はあると思うわ
タニマチとの付き合い方に関しては監督就任後も徹底してたな
ちょっとしたことで他人にご馳走になったり、お世話になったりすると、止むに止まれぬ義理付き合いみたいなものがでてきてしまう。これが結構くせものなんだよね。途中で駄目になったり、急にノビが止まったりする選手を見かけるけど、案外そのことが原因になっている場合がある。
これズバリじゃねーか
>>45
巨人でタニマチ寄ってくるようになったからなあ
>>50
西武入団時点で球界最高峰のタニマチがついたんだよなあ…
>>50
一応堤はタニマチ反対派やったからな
本人が超絶害悪タニマチみたいなもんやったんやけど
>>58
堤は独占欲強かっただけちゃう
まさに自分がタニマチだし
なおとんでもない限度額のカードを受け取り豪遊
落合はタニマチとかそういうの本当に大っ嫌いなんだろうな
野球人なら徹底して野球に集中すべきってスタンスなんやろ
監督時代も選手をオフに引っ張り回すの拒否してたからなあ
だからタニマチ受けは良くなかったみたいやけど
巨人より中日のがタニマチ酷かったのに偉そうにすなや
>>63
だから立浪とは合わなかったんやろな
>>63
だから監督になってタニマチに媚びない政権にしたんやろ
なおガッツポはそれが気に入らんかった模様
清原がASのホームランダービーに出た時
落合すげーなこいつみたいな顔してたな
心配してくれた桑田や落合みたいな人に暴言吐くんだから終わってるよ清原は
厳しい意見は敵でクスリ回してくれる人が全てだったんだろうな